2015年12月3日木曜日

この国を亡ぼす、「アベ」という名の、ひとでなし妖怪。

子でも、孫でも、身近に幼い存在があるすべての人に言いたいのは、なんでもいい、「本を読ませなさい」ということだ。
絵本もいいが、できたら、「活字本」を。
ここのところ、想像力の欠如していると思われるヤツラの暴言の類いを、見るにつけ、きくにつけ、心底からそう思う。
本を読んで、いちばん身につくのは、想像力だ。
想像力さえあれば、ほぼ、道を誤ることはないと思う。
 
 
岐阜県技術検査課の30代の男性主任が11月29日、神奈川県海老名市の鶴指(つるさし)眞澄市議が「同性愛は異常なのだ」と発言したことを受けて、「同性愛は異常でしょ」などと投稿していたことが分かった。職員の投稿は既に削除されているが、県は処分を検討している。47NEWSなどが報じた。
職員は、2013年9月からTwitterの利用を開始。「西向く侍」というアカウント名のプロフィールには、「36歳某県庁職員。所謂、役人です。 各ツイートは個人の見解です」と記述していた。

 同性愛も問題だが、この地方公務員のツイートでとくに腹が立ったのは、沖縄にかんする内容である。

沖縄県議の伊波洋一氏に対し「馬鹿な沖縄県民は黙ってろ。我々は粛々と辺野古移設を進める」
琉球新報のアカウントに対し「辺野古基地問題が人権侵害?笑わせるな!じゃあ、その人権侵害に抗議して死んだ奴いるのか?チベットやウイグルの人達は決死の覚悟で抗議してるぞ。あれが人権侵害って言うんだよ!2~3人焼身自殺でもしてみろ。」
9月19日の琉球新報の「安倍政権に絶望 県庁前、安保法案反対に1500人怒りの声」という記事に対して「馬鹿どもの喚き声等蚊の羽音に等しい。邪魔だから叩き潰さないとw」
その人たちの身に、自分を置き換えて考えてみる。
想像力がないから、そういうことができず、人を傷つける言葉を並べてしまう。
ネットには、こういうヤカラが溢れていて、耐性のようになっている方も多いだろうが、僕は、何度見ても、胸のむかつきが抑えられなくなってしまう。

こういうあからさまな小者なら、まだ、わかる。こんな馬鹿はゴマンといる。
同じ「想像力の不自由な人間」でも、捨て置けないのは、沖縄知事選のとき、「沖縄県民は本土の防人(さきもり)になれ」などと、堂々と演説してのけた、櫻井よしこのような影響力の大きい有名人だ。

歴史戦がどうのこうのエラソーにのたまいながら、本土の捨て石として、この世の地獄を味あわされ、22万もの犠牲を強いられた住民の末裔に、よくもこんなことが言えたものだ。
本当に、人間の血が流れているのだろうか。

国が、翁長沖縄県知事による辺野古沿岸埋め立て承認取り消しの撤回をもとめた代執行訴訟の、第一回口頭弁論が、本日、福岡地裁那覇支部で行われた。

これは、絶対に、必読だと思う。
最後の部分、「主張」のなかで、知事がアベをdisった部分、本当に秀逸だった。
思わず、喝采を叫んだ。

安倍総理大臣は第一次内閣で「美しい国日本」と、そして今回は「日本を取り戻そう」とおっしゃっています。 
即座に思うのは「そこに沖縄は入っていますか」ということです。 
そして「戦後レジームからの脱却」ともおっしゃっています。しかし、沖縄と米軍基地に関しては、「戦後レジームの死守」のような状況になっています。 
そしてそれは、アメリカ側の要望によるものではなく、日本側からそのような状況を固守していることが、様々な資料で明らかになりつつあります。 
沖縄が日本に甘えているのでしょうか、日本が沖縄に甘えているのでしょうか。これを無視してこれからの沖縄問題の解決、あるいは日本を取り戻すことはできないと考えています。

普天間が「世界一危険な状態」と言いながら、その解決策が「辺野古移転」しかないという、菅官房長官の詭弁的な答弁との、あまりの「格調」の違い。

辺野古基地の建設が長引く、あるいは、永久的に凍結される、その場合の、普天間の「危険性の除去」は、具体的にどうするのか。
翁長知事の問いに、政府の誰もが答えていない。
否、答えられない

「危険性の除去」が第一の課題では、ないからだ。
最初から、「辺野古移転ありき」、なのだ。
危険性など、どーでもいいくせに、それを大義名分とする。
なんという、卑劣千万な政権か。

少し、話が逸れた。
この、翁長知事の陳述のなかで、若干、興趣をそそる部分があった。

私はこれまでに橋本総理大臣、小渕総理大臣、そしてその時の野中官房長官、梶山官房長官等々、色々と話をする機会がありました。

野中先生なども国の安全保障体制の考え方に違いがありませんが、当時、県会議員の1、2期の私に、土下座せんばかりに「頼む。勘弁してくれ。許してくれ」とお話をされるような部分が、どの先生にもありました。

後藤田正晴先生も私が那覇市長になった15年程前にお会いしたら「俺は沖縄に行かないんだ」とおっしゃいました。

私は沖縄が何か先生に失礼なことをしたのかなと思ったのですが、その後の話に胸が熱くなりました。

かわいそうでな。県民の目を直視できないんだよ、俺は」とおっしゃったのです。
 かつての自民党の長老たち。
僕は、「金権政治屋じゃないか」と、ずっと軽蔑してきた。
しかし、現政権の、あまりのひどさに、彼らがアベよりも、数千倍もマシに思えてきている。

大戦末期に、沖縄住民の生命を防波堤として、本土の人間の安寧をはかろうとしたこと。
日米安保体制による矛盾をすべて沖縄に押し付け、自分たちだけ経済成長の果実を手に入れたこと。

そういう、確固とした「罪悪感」、「負い目」みたいなものを、しっかりと自覚できるだけの「人間らしさ」を、かろうじて、彼らは持っていたのだ。

人間らしい「想像力」を持った、古き良き政治家は、すでに絶滅したのか。

人間性を失った妖怪どもが、この国と国民を、奈落の底に突き落とそうとしている。






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