2015年11月22日日曜日

田舎の選挙

妻の弟は、さびれた地方都市の市会議員である。
来春、一期目の4年を終わり、二期目に挑戦する。
彼の選挙は、やれ戦争法制がどうの、アベ政権の極右路線がどうのといった大きなテーマとは、無縁だ。いや、無縁ではないが、そういうことを言っていても、クソの役にも立たないのだ。

妻の実家の、おそらくは半径4キロほどの、村落の住民の利益を代表するにすぎないから。
1000票を超えれば、おそらくは当選の圏内に入れる。それほどの「民意」の代表でしかない。
だから、蜘蛛の巣のような「しがらみ」にからめとられて、身動きできないでいる。

その「民意」のあいだで行われる冠婚葬祭や、村祭り、果てはソフトボール大会、運動会、すべてに出席して、祝儀、不祝儀を包まなければならない。
顔を出さなければ、「どうして来ない。誰が議員にしてやった。あいつも偉くなったもんだ」となる。4年前の選挙から、そういうことを目の当たりにして、「地方政治」というものの、生臭さを感じてきた。

僕も親族のひとりとして、彼の応援をしないわけにはいかない。妻は、時間の許す限り、実家に帰って、弟の選挙の準備を手伝っている。今このときも、実家に泊まり込んでいる。

じつは、明日、妻の一族の「親族会」が開かれる。
朝一番の列車で、僕は、それに向かわなければならない。
もちろん、選挙があるからだ。
 

このような事態がじゅうぶん予想され、今から憂鬱なのだが・・そろそろ寝なければならない。


 
 

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