2015年11月21日土曜日

「追悼」は、もういい。


 
 【カイロ時事】在英のシリア人権監視団は20日付の声明で、ロシア軍がシリア空爆を開始した9月30日以降、同軍の攻撃による死者数は1331人に達したと発表した。
  監視団は「このうち403人が民間人」と指摘している。
  戦闘員では、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」など反体制派547人が死亡。過激派組織「イスラム国」のメンバーは381人が命を落としたという。

パリでは、百数十人の民間人が、ISによって虐殺されたが、このシリアで虐殺された民間人は、403人だ。
世界の「良識」ある人々は、パリでの犠牲者のように、きちんとこの403人を追悼するのか。
東京スカイツリーは、追悼のライトアップをするのか。
とても、するとは、考えられない。

「先進国」住民の命と、彼ら紛争地の住民の命とは、確実な「差」があるようだ。命の重さは、同じだ。
「追悼」は、もういい。
おそらくは、今世紀じゅうかかるかもしれない、「争いのない世界」の現出に、人類のひとりとしての使命が問われている。
決して見ることがないだろう、「その日」のために。

その、「重い自覚」を、持たなければならない。


 

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