2015年11月17日火曜日

この歌をこれからも歌える国でありますように

それなりにトシを重ねたオッサンが、ギターを持って歌っている。
近くの公園で、いつも老犬を連れて散歩してる、あのオッサンに似てるなあと思う。
やがて、歌っている歌と、声で、それが誰だか気が付く。杉田二郎。
40代以下だったら、誰だかきっと、わからないだろう。

この歌が流行った頃は、大して興味は湧かなかった。
なんか甘っちょろい歌のような気がしていた。
岡林信康や、加川良の歌に、こころ惹かれていたから、無理もない。
しかし、半世紀にも及ぶ、気が遠くなるくらいの時を経て、あらためてこうして聴いてみると、妙に歌詞が心に食い入ってくることに驚く。



オランド仏大統領は、本日、ヴェルサイユ宮殿で、「フランスは戦争状態にある」と演説した。戦争を知らなかったフランスの「子供たち」は、戦争を思い知らされることになったのか。

そしてわがニッポン。
戦後生まれの団塊の世代、全共闘世代、そして僕らの「シラケ」世代、バブル世代、ロスジェネ世代、「ゆとり」世代、当たり前のことだが、おしなべて「戦争を知らない子供たち」でこの国は満ちている。

むろん、アベを筆頭とする戦争好きな自公の政治家どもも、戦争を知らない。
戦争を知っている大人が、次々と天寿を全うしてゆくなか、戦争を知らない子供の一部が、文字どおり「子供としての幼稚さ」で「戦争」を玩弄している。
そのことに対する、強烈な皮肉ともなり得る歌だ。

「この歌をこれからも歌える国でありますように」
とりあえず、通販生活、グッジョブである。


0 件のコメント:

コメントを投稿